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建たない絵 [日々つれづれ]

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※画像はクリックで少しだけ拡大します。
 
かつては妙にクルマが小さかったり、ベッドや食卓机でも「これってベビーベッドかい!」とか「こんなん4人で絶対食べられない!」な絵が実際にありました。もちろん昔の話で今はもう無いと思いますが。何の話かわからないですか?ええ、敢えて具体的には書きません…。
    
私はそういうのが特に許せない性格なので、冷蔵庫からクルマや自転車のサイズまで、しっかりリアルを追求して描いています。その証拠にクルマには車種まで表示してあります(笑)
 
冒頭の写真は昨日ブログ公開しました「タウンせと赤津PART3(瀬戸塩草土地区画整理地内)」の、タウンイメージ図の一部抜粋です。人間って面白いもので夜寝ている時なんかに今まで思いも付かなかった考えがよぎることがあります。ちょうど一昨日の夜中、急にとある疑念が頭から離れなくなったので、昨朝すぐさま確認をしました。
    
そうしたら案の定でした。
冒頭のイメージ図、法的に成立しないことが判明してしまいました…(泣!)
  
区画整理地には、一般的な土地とは違って地区計画というものが存在することがあります。塩草の区画整理地にも色々な条件があり、私はうっかりそのうちの一つを勘違いしていたのでした。
   
それは「壁面後退1メートル以上」という制限です。
 
読んで字の如く建築物は、となりの敷地との敷地境界から1メートル以上空けて建てなさい、という制限です。実は冒頭の画像は、東西の隙間がそれぞれ80センチ程しかありません。この家は、この土地に建てることが出来ないのです。インチキなイメージ図をつくってしまいました…。
   
こうなってしまったのには理由があります。当社は数年前、同じ塩草の区画整理地にて宅地分譲をしたことがあります。その時の物件は「壁面後退50センチ」だったんです。普通にプランニングすると50センチは必ず空けますので、何にも気にせず今回もプランニングしていました。実は塩草の区画整理地は街区によって制限が変わってくるんですね…やってしまいました。 
  
昨朝、その事実に気付いて私はボーゼン。タウンイメージ図は完成してしまいました。これ、けっこうな時間を費やしますのでイチから作成は困ります。で、どうしたもんかとさんざん考えて作り直したのが、次の画像です。
  
どうぞっ。
  
  
  
  
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”比べやすいよう、修正前を再掲載”

 
 
どうですか〜!?A区画とB区画、間取りも変わっていますし建物自体が細長くなってますよ〜(笑)詳細は省きますが、アナログとデジタルを駆使して何とか2時間弱(かな?)で修正することが出来ました。

一般的にはこんなイメージ図をつくるのは不動産やさんの仕事ではありません。というかプランニング自体が不動産やさんの仕事ではありません。けれど、これが当社のウリです。「土地と建物を一体的に考え提案できる」のが大きなウリだと自分でも思っています。建たない建物のイメージ図、この世に無い小さなクルマの絵と同じくらい私にとってはあり得ません。

反省反省大反省、二度とこのようなことがないよう気を付けます。
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