SSブログ

土のプール [不動産のこと]

02.jpg
  
現在、工事を進めている現地より一枚。少々わかりにくかったので、赤色で加工してみました。斜面に、プールのようなものが出来ています。これはこの場所での工事に必要な施設。
不動産を扱うにあたっては様々な法規制がありまして、その中に「砂防法」というものがあり必要な場合は砂防指定地域に指定されます。
 
 
03.jpg

別の場所ですけど、街中にはこんな看板が立っていたりします。砂防法はその名の通り「砂を防ぐ」目的の法律、簡単にいうと「土石流を予防するための法律」でしょうか。瀬戸市は山あいの街ですので、この砂防指定された箇所がけっこうたくさんあります。そういった場所では工事の際にも冒頭の写真のように「砂が流れて流出しないように溜めておく施設」をつくる必要があるんですね。

そんなに大変な地域というわけでは無いので身構える必要はありませんが、少なくとも申請や工事に関して費用はかかります。新しく土地を探される際には、こうしたことも確認されることをお薦めします。
コメント(0) 

ふるいおうち [不動産のこと]

02.jpg

来年早々を予定しているプロジェクト、ようやく動き始めます。写真はその現地に建っている既存の住宅、南面ぜんぶが掃き出し窓できっと縁側があるのでしょう。古き良き日本家屋を感じさせる佇まいです。そして今回もやむを得ないながら、この住まいは取り壊して新しい住宅用地に生まれ変わります。
 
「改装したらまだ住めるし、モダンジャパニーズっぽくしたら素敵だろうなぁ」
 
と、いつも思います。正直建物については「価値ゼロ」、つまり改装して使うならめちゃくちゃお値打ちイコール、エコでもあるわけです。ただこんな広い土地で、こんな広いお住まいを、しかも改装して使って下さるお客様に出会うのは正直言って難しい。仕事ですから、それではあまりにリスクが高い。
 
この住まいに感謝しつつ、取り壊して新しく区割りをするとこの場所には10人程度の新しい人々がお住まいになってくれるはず。きっと土地もそれを喜んでくれるではないかな。歴史ある住まいを前にして、いつもそんなことを思います。
コメント(0) 

自由設計ということ [不動産のこと]

03.jpg
■写真はナンバホームさんサイトより■


週末に、日頃お世話になっているナンバホームさんの見学会にお邪魔した際に、私がものすごく感激してしまったのが上の写真の書斎コーナー(?)です。窓から見えているのは、季節感を感じられる鮮やかな紅葉の風景。

実はこの紅葉はお庭にあるのではなく、隣地の借景なのです。
 
02.jpg
  
 
当社の分譲地にて隣地(市有地)が雑木林のようになっていて、そこに紅葉がありました。私は分譲地を検討する際、そして造成を開始してからもよく思うことがあります。
 
「この環境を活かしてくれると嬉しいなぁ」と。
 
今回、この紅葉を活かすためにここに書斎コーナーを設けられたのではないかな、なんて思っています。そして、せっかく自由設計で建てるのであればこうでなきゃ!と思います。
     
・隣地に美しい花や木、または夜景、花火が見えるような場所ならそれを活かしたい
・向かいの建物や隣家の隙間から射す陽射しがあるならそれを活かしたい
・北側の風景が最高なら北側にも大きな窓を設けたい
etcetc……。
 
 
実際に注文住宅を建てる際には、大きく二つの視点があると思います。
 
(1)ご家族から見た設計(住みたい間取りを最大限に叶える住まい)
(2)土地から見た設計(土地の環境を最大限に活かす住まい)
   
  
おそらくお客様にとっては(1)の視点がほとんどだと思います。逆に私は不動産やさんですので、いつも(2)の視点を大切にして土地を見ます。
例えば真っ白なおうちが夢で、かつ街中が希望エリアだった場合、何も考えずに真っ白なおうちを建てると将来後悔すると思うんです。だって、排気ガスで汚れてしまいますから。それでも真っ白なおうちが叶えたい夢ならば白いタイルやコーティング能力に優れた外壁材を検討するべきです。もしくは、真っ白ではない外観ですね。
 
これはひとつの例ですが、他にも土地によって様々な事があります。みなさんも土地を探される際には、(1)ばかりでなく(2)も頭の片隅に置いておかれると、より素晴らしい住まいになると思います。冒頭のお住まいでは、きっと秋がくるたびこの風景に癒されることでしょう。とっても素敵なことですね。




コメント(0) 

時の運 [日々つれづれ]

02.jpg

前回に引き続き華のない地面の画像で失礼します。実はこの2つは連動していまして前回の日記で掘削したものを別の場所に「土入れ」しているところです。これ、実は当社の業務にとって大きなポイントにも関わらず「時の運」なのです。
掘削した土を引き受けてもらうのも、土入れのために土を持ってきてもらうのも費用がかかります。別に行えば当然それぞれに費用が発生します。しかし運良く現場が2つあって同時に行うことが出来れば、素晴らしいコストダウンです。この事例のようなことは他にも色々ありまして、「時の運」で土地の造成コストは上下します。当社ではこの「時の運」を何とか手中に出来るように努力して、土地の販売価格に反映させるべく奮闘しています。
       
住宅用地は少しでもお値打ちに購入頂いて、より満足できる住まいを建てて頂きたいからです。
 

コメント(0) 

あけてびっくり [日々つれづれ]

05.jpg

掘削の現場。これ、わかりますでしょうか?写真右下は新たに敷いた砕石ですので気にしないとして、左上をはじめ全体は黄土色の土の山。これが元々見えていた地面、少々サラサラ気味の土でした。一般の方はもちろんプロでも、ここはこの土質の場所だろうと疑う余地はありません。
しかし…掘削して平らになった中央あたりは、完全無欠のグレー色。
ここは「せともの」の街、瀬戸市。良質な粘土が取れることから鎌倉期には既に焼き物が始まっていた街。織田信長が保護した産業、焼き物の街です。

いや〜驚きました。売れそうなくらいの良質な粘土層が出てきちゃったではありませんか。ここでは大げさに驚いていますが、実はこんなことは頻繁にあります。思いもしない粘土層は数度経験があります。かつては別の市ですが亜炭が出たこともありました。畳より大きなコンクリートの塊、大量の茶碗の欠片。つぶされた登り窯がそのまま埋まっていたこと。とどめに縄文だか弥生だかの居住跡(貝塚とか何とかetc)。
今回の粘土層については特段考慮することはありません。強いて言えば「水はけ」が悪いことと地層の境に地下水が流れないか配慮することでしょうか。

あけてびっくり。
良いこと困ったこと含めて、いつもドキドキする瞬間であります。

コメント(0) 

あるけあるけ [アソビ]

05.jpg

昨日は恒例の町内ウォークラリーの日でした。
快晴の午前に、秋色に染まった町内をぐるりと歩くのは大変気持ち良いです。銀杏の木も真っ黄色、まもなく実を落とすのでしょうね(ニオイだけは勘弁ですが)。
ちなみにこのウォークラリーには毎年参加しています。去年は長男不在で次男と3人で、今年は逆に次男の都合が付かず長男と3人でした。開始すぐに長男が小学校低学年の頃からの友人を発見、長男は友だちと二人でとても楽しそうでした。
 
そろそろ親なんかより友だちと一緒に居たい年頃ですね(泣)
 
その後長男も部活動で出払ってしまいましたので昨日も二人ランチ、昨日は定食っぽいものをということで晴丘の大戸屋へ、美味しく頂きました。前々回も似たような日記でしたし、そのうち「二人ランチ日記」になるかもしれません(?)。


コメント(0) 

発見しました [日々つれづれ]

03.jpg


上の写真は2週間ほど前に掲載した写真。今回は、赤い矢印を入れ込んでみました。以前にも「隣地との境界はとっても大切」「境界杭は大事です」みたいなことを書きました。実はこの写真の場所では、境界杭は見つからなかったのですが先方さん(測量士さん)が確認した形跡はあったのです。写真が小さすぎるので見えないですが、赤い矢印の先に黒ペンで記したらしき矢印マークがありました。
 
そこで、昨日です。
 
 
02.jpg
■上■黒ペンで書かれた矢印 赤い刻みの表示■下■


U字溝にあったグレーチング(鋼製のアミアミのフタ)が移動されてそこに、赤い刻み線を発見しました!!

これ、実は境界杭です。境界の明示には場所に応じて様々な種類がありまして、通常のコンクリート杭にプラスチック杭、鋲(びょう)が打たれていることもありますしこうしてコンクリートを刻んで赤い塗料ではっきりさせる方法もあります。聞いたところでは数年前に測量されたと伺っていましたので、ちゃんと刻みで境界が明示してありました、ひとまず一安心です。

コメント(0)